産後1ヶ月で体重が減らない場合の注意点

もし産後1ヶ月たっても体重が全然減らなかった場合、増えた体重がそのまま定着してしまいずっと太ったままの体型を戻せなくなるのでしょうか。

産後1ヶ月たっても体重が減らない人がいる一方、多少なりとも体重が減っている人もいます。その違いは何なのでしょうか?

授乳は産後ダイエットの重要な要素

産後ダイエットで欠かせないのが授乳です。なぜなら、母乳の出が十分にあった場合、授乳によって1日当たり450kcalくらい余分にカロリーが消費されるからです。

産後1ヶ月で体重が減る人と減らない人の違いの1つは、母乳がどれくらい出るのかという要素です。母乳の出が悪い場合はその分だけ消費カロリーが減るので体重が減りにくいのです。

では、母乳の出が悪い場合はどうしようもないのでしょうか。

母乳の出が悪いと赤ちゃんにミルクを与えてしまいがちです。でも哺乳瓶でミルクを与えると簡単にたくさん飲めるし、甘いミルクの味を覚えてしまって母乳を飲まなくなってしまいます。

授乳しなければさらに母乳の出が悪くなり、そして母乳が全然出なくなります。

とにかく吸ってもらうことで母乳の出がよくなるので、1日に何度も何度も咥えさせておく必要があるのです。

母乳で育てるのはママにとっては苦労が多いものですが、母乳で育てると(母乳にオリゴ糖が含まれているので)赤ちゃんの免疫力が上がって病気に強くなるというメリットもあるのです。

こうして母乳の出がよくなってくると、授乳による消費カロリーが産後ダイエットに役立ってきます。

授乳しても体重が減らない場合

授乳してるのに体重が全然減らない場合、食事の摂取カロリーを見直した方がよいと思います。赤ちゃんにきちんと栄養を与えなければならないのでしっかり食べているのだと思いますが、カロリーよりもむしろ栄養バランスに注意した方がよいと思います。

例えば栄養バランスが取れた和食を食事メニューにしつつ、過食し過ぎないように注意することです。

産後4ヶ月たつと約7割の人が妊娠前の体重に戻っています。もし産後2ヶ月たっても出産直後から全く体重が減っていない場合、それは摂取カロリーが過剰になっているからなのです。

授乳していて母乳の出がよい限りは、授乳により1日当たり450kcal余分にカロリーを消費します。普段の消費カロリーが1日2000kcalの人の場合、授乳中の消費カロリーは2450kcalくらいになります。

だから、よほど過食しない限りは自然に体重が減っていくのが普通です。それでも体重が減っていかない場合、2450kcal摂取してしまっているなど過食しているわけです。

妊娠中に12キロ太り、出産で5キロ体重が減って出産直後の体重が妊娠前のプラス7キロの場合を考えてみましょう。この場合、産後4ヶ月から6ヶ月くらいで妊娠前の体重に戻るように計画を立てるとよいです。

7キロの体重を産後6ヶ月で元に戻そうとした場合、1ヶ月当たり1.2キロくらいずつ体重計のメモリが減っていくような食事内容にしましょう。

急に痩せすぎるような極端な食事制限はやめるべきですが、産後6ヶ月で体重が戻るような緩やかな食事制限はした方がよいでしょう。