産後ダイエットはいつから始めるべき?
産後ダイエットの開始はいつからが最適なのでしょうか。妊娠中は誰でも大幅に体重が増えるものです。だけど産後6か月でほとんどの人が妊娠前の体重に戻ります。
産後6か月の時点で体重が戻っていない場合、日常生活や食習慣などに何らかの問題が発生している可能性も否定できません。
産後ダイエットをいつから始めるとよいのか、また妊娠中にダイエットを行うべきかについて解説します。
産後の体重はいつ戻る?
妊娠してから産後までに体重がどれくらい増えるのが一般的なのかというと、女子栄養大学の調査では「妊娠中の平均体重増加量は11.1±4.2kg」という調査結果が出ています。
この調査対象の人に限ると、だいたいの人が妊娠中に10キロ前後体重が増えているということです。また、一般的には妊娠中に8~10キロくらい体重が増えると言われています。
この体重の増加には生まれてくる赤ちゃんの体重(約3キロ)や胎盤、羊水なども含まれており、出産による出血などもあわせると出産で5キロくらい体重が減ると言われています。
そして、先ほどの調査対象の人たちの場合、「出産後6ヶ月までにほとんどの対象者が妊娠前の体重に戻っていた」という結果が出ています。
一般的な話をすると、産後1か月で2~3キロの体重が減り、産後4か月で7割の人が自然に妊娠前の体重に戻ると言われています。
しかし産後6か月の時点で体重が元に戻っていない場合、そのまま自分の体に蓄えてしまうことが多いです。特に妊娠中に必要以上に体重が増えてしまった人の場合は、産後6か月の時点でも体重が妊娠前に戻らない傾向が強いようです。
よって、産後ダイエットにおいては、出産後6ヶ月までに妊娠前の体重に戻すのが一応の目安だと言えます。
出産後6ヶ月までに体重が妊娠前まで戻っていない場合、根本的に太りやすい生活習慣になってしまったなど、何か日常生活に問題が発生しているのかもしれません。
だから、産後6か月で体重が戻らない場合は本格的にダイエットするように意識した方がよいでしょう。
母乳をあげるとカロリーを消費する?
実は赤ちゃんに母乳をあげるとカロリーを消費します。その消費カロリーがいくらなのかというと、1日当たり450kcal程度です。
だから、できるだけ赤ちゃんは母乳で育てる方が産後ダイエットには役立ちます。さらに、母乳にはオリゴ糖が含まれており、このオリゴ糖が赤ちゃんの腸内環境を整えることで免疫力や健康維持を助けます。
粉ミルクで育てるより母乳で育てる方が一石二鳥なのです。
妊娠中にダイエットするべきか?
産後よりも妊娠中からダイエットをした方がよい場合もあります。上に書いた通り、たいていの人は産後6か月までに妊娠前まで体重を戻します。
だけど産後に太ったまま体重が戻らない人も多いと思います。そのような産後6か月でも妊娠前の体重に戻らない人の場合、妊娠中に体重を増やしすぎた傾向にあります。
妊娠中は赤ちゃんの成長のためにダイエットを控えた方がよいと思いがちです。確かにその通りだと思います。赤ちゃんの成長は何よりも大切なことです。
でも、妊娠中に必要以上に体重を増やすことも間違ったことです。あくまでも妊娠中の体重の増加は適正範囲に収める必要があります。
妊娠中のダイエットで重要なのは痩せることではなく、体重を増やしすぎないことが目的になります。