7200kcal以下のカロリー制限で体重が1キロ以上減った理由は?

体脂肪は7200kcalのはずなのに、それ以下のカロリー制限で体重が1キロ以上も減った場合、考えられる理由は何でしょうか。

例えば今の体重が45キロで、一日中の立ち仕事を1か月しただけなのに体重が3キロ減ったとします。仕事の時に多少は体を動かすこともあるけど、基本的には立っているだけです。

これだけで1か月に21600kcalも消費したとは思えないのです。それなのになぜ体重が3キロも減ったのでしょうか。

食事制限もしていたけど、やっぱり理由がわからない・・・。

こういう体重の減り方をするのはよくあることだと思います。

この場合になぜ体重が3キロ減ったのか、また、なぜ7200kcal以下のカロリー制限で体重が1キロ以上も減ることがあるのかについて解説します。

立ち仕事の消費カロリーは?

例えばほとんど運動をしていない20代の女性の1日消費カロリーはおよそ1450kcalくらいですが、立ち仕事をすることで1日あたり290kcalくらい余分に消費したとします。

月に20日仕事をするとして、立ち仕事分の消費カロリーは「290kcal×20日=5800kcal」くらいだと思います。

ちなみに、ほとんど運動をしていない20代の女性の場合、

「生活の大部分が座位(座って過ごす)で、静的な活動が中心の場合」の1日消費カロリーは1450kcalくらい、

「座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合」の1日消費カロリーは1740kcalくらいです。

さらに1日当たり200kcalくらいの食事制限をしていたとします。食事制限で制限しているカロリーは1か月当たり「200kcal×30日=6000kcal」です。

1か月分のカロリーコントロールの合計は「5800kcal(立ち仕事)×6000kcal(食事制限)=11800kcal」です。

11800kcalのカロリー制限で減る体脂肪の量は1.64キロです。体脂肪が1.64キロしか減っていないはずなのに、なぜ体重が3キロも減ったのでしょうか。

体重は体脂肪と体の水分量の合計

体重を構成する要素は体脂肪だけではありません。体の水分量も体重を変動させる要素です。体脂肪が1.64キロしか減ってないのに体重が3キロ減った場合、体の水分量が1.36キロ減っているわけです。

運動直後に体重が一気に減ったことを思い出すとよく理解できると思います。運動前の体重が45キロで運動直後に43キロに減った場合、汗で体の水分が2キロ失われたということです。

翌日に体重を量りなおすと45キロに戻っていた、というのはよくあることです。運動後に水分を補ったので体の水分量が戻っただけの話です。

また、女性の場合は生理の周期で体にむくみが発生する場合があります。生理前くらいから生理中は体がむくみやすいので体重が増え、生理が終わるとむくみが引いて体重が減る、という現象です。

さらに加えれば、大腸にある便の重量の変化も体重を変動させます。便は水分を含むので、便秘の場合は1キロくらい体重が増えることがあるのです。