むくみを解消させる4つの方法。運動とカリウム摂取と・・・
むくみを解消させる方法でよく知られているのが運動とカリウム摂取、そしてナトリウムの摂取量を控えることなどです。これら3つの方法を含め、集中的にむくみを解消させる4つの方法を解説します。
なぜ運動すればむくみが解消されるの?
運動でむくみが解消されるしくみは主に2つあります。その1つが、運動で汗をかくことで体内のナトリウムが排出されること。もう1つが、運動で体の筋肉を動かすことで体中のリンパ液が流れ、静脈へと回収されるからです。
まず、むくみの主原因はナトリウムの過剰摂取です。
体が1つ1つの細胞でできているのはあなたも知っていると思います。この1つ1つの細胞が水分を余分に抱えることがむくみの根本的な原因です。
なぜナトリウムを過剰摂取すれば細胞が余分な水分を抱えてしまうのかというと、細胞内の水分の塩分濃度が一定に保たれるしくみがあるからです。
塩分を過剰に摂取すればそのナトリウムは細胞に蓄積されます。そうなると細胞内の塩分濃度が濃くなります。
しかし体には細胞内の水分の塩分濃度を一定に保つしくみがあるため、体外から水分を取り入れて細胞に取り込ませます。
喉が渇いて水を飲みたいと思う1つの理由は、細胞内の水分の塩分濃度を調節するためなのです。
このような流れで細胞が水分を余分に抱えることにより、むくみが発生して体が太ったように見えるわけです。
運動をすれば汗をかき、その汗にはナトリウムが含まれています。汗は塩分を含んでいるためしょっぱいはずです。この汗をかくという行為が細胞内の塩分濃度を低くするので、むくみの解消に役立つのです。
また、あらかじめ食事で塩分を控えることで、細胞内の水分の塩分濃度が濃くなるのを防ぐことができます。これがナトリウムの摂取量を控えることでむくみが予防されるしくみです。
なぜカリウムを摂取すればむくみが解消するの?
カリウムには体内のナトリウムを排出させる働きがあります。ナトリウムが排出されれば細胞内の水分の塩分濃度が低下するため、むくみが解消するというわけです。
カリウムは主に野菜に多く含まれています。野菜を積極的に食べることでカリウムを摂取すればむくみの解消に役立ちます。
運動には下半身のむくみを取る効果もある
下半身のむくみを取りたいなら、運動を積極的に行うとよいでしょう。例えば太ももやふくらはぎのむくみが気になる場合、マッサージをするより運動をした方がむくみを取る効果は大きいです。
下半身は上半身に比べてむくみが発生しやすい部分です。なぜなら全身を流れるリンパ液は上半身よりも下半身に停滞しやすいからです。
リンパ液は全身を流れてから、最後に心臓くらいの高さに位置する胸管と右リンパ本幹を通って静脈へと回収されます。
心臓より高い上半身の場合は重力に従ってリンパ液がスムーズに静脈へと回収されます。上半身にむくみが発生しにくいのはこのためです。
しかし下半身の場合は重力が逆にリンパ液の流れを阻害するため、胸管や右リンパ本幹の高さまで押し上げることが難しいのです。これが下半身が特にむくみやすい理由です。
運動をすれば筋肉が使われますが、筋肉の収縮がリンパ液を押し上げるのに役立ちます。運動がリンパ液を流して静脈への回収を助け、むくみを解消させるわけです。
その他の方法は?
むくみを解消させる方法として運動、カリウム摂取、ナトリウムの摂取量を控えること。これら3つをすでに書きました。
その他に簡単に思いつくむくみ解消法の1つとしては、半身浴などお風呂につかって汗をかくことです。むくみが解消する理由は上に書いた通り、ナトリウムを体外に排出させるからです。
サウナなんかも同じ理由でむくみの解消に役立ちますね。ただし、お風呂上りにスポーツドリンクなどナトリウムを含むものを飲むと逆効果です。
これでナトリウムを過剰摂取してしまえば何のために汗を流したのかわからなくなるからです。