骨盤ダイエットで痩せない3つの理由
骨盤ダイエットをしても痩せない理由は何なのでしょうか。骨盤が歪むと下半身が痩せにくくなるとか、骨盤が開くと基礎代謝が低下して痩せない体になるとか言われています。
みんなは骨盤ダイエットで痩せているけど、自分だけ何かやり方が間違っているので痩せなかったのでしょうか。
なぜ骨盤ダイエットで痩せないのか?、これに対する明確な理由を3つに分けて詳しく解説します。
内臓の位置は骨盤まで下がらない
骨盤が開くと内臓の位置が下がってしまい、これがお腹がポッコリしたりお腹に脂肪が付きやすくなる原因だと言われています。
内臓が下がって骨盤の中にすっぽり入ってしまうと、血液の流れが悪くなって基礎代謝が下がるから脂肪が付きやすくなるのだそうです。
だけど、内臓は筋肉や臓器の表面にある結合組織でがっちりとつられているため、内臓の位置が下がるとは考えにくいのです。
内臓が下がると言えば胃下垂を想像しますが、これは胃の位置が下がったわけでなく、胃が伸びた状態です。胃の長さが伸びたため下方向へは長くなっていますが、胃の最上部の位置には変化がないのです。
骨盤が開くことはない
骨盤は構造上開くことはありません。出産時に恥骨結合という骨盤の一部がわずかに開くことはありますが、骨盤そのものが開いているわけではないのです。
例えれば竹がしなるように変形するイメージでしょうか。出産時だけわずかにしなって、産道を出た瞬間に元の形に戻る感じです。
竹は力を加えれば一時的にしなるけど形そのものが変形するわけではないため、無理やり力を加えれば折れます。骨盤にも同じことが言えます。骨盤は骨なのでわずかにしなるけど、圧力を加えると折れてしまいます。
高須クリニック院長の高須克弥氏(美容外科の医師で学位は医学博士)がテレビで発言した内容によれば、「やせることと骨盤は何の関係もない」そうです。
消費カロリーがゼロなら脂肪は減らない
運動しないタイプの骨盤ダイエットは消費カロリーがゼロです。脂肪を減らすためにはカロリーを消費しなければならず、この点からダイエット効果もゼロです。
骨盤ダイエットには腰回しダイエットのようにエクササイズをするタイプのものと、骨盤枕ダイエットのようにエクササイズをしないタイプのものがあります。
エクササイズをするタイプの骨盤ダイエットの場合は、一応エクササイズで体を動かす時にカロリーを消費するのでダイエット効果はあります。
だけど、エクササイズをしないタイプの骨盤ダイエットの場合は、「寝るだけ!」とか「座るだけ!」に代表されるように体を全く動かさないので全くカロリーが消費されません。
骨盤のずれや歪み、開きなどが医学的にあり得ず、骨盤ダイエットのしくみそのものには何もダイエット効果がありません。
そのため、もし骨盤ダイエットをするなら、せめてエクササイズを伴うタイプのものを実践しましょう。