骨盤を締めると出る好転反応は良い反応なの？

骨盤を締めることによる好転反応は、体にとって良い反応なのか悪い反応なのか。実際に好転反応が出ている人にとってはとても気になることだと思います。

骨盤矯正をすると好転反応という症状が出ることがあります。好転反応とは一般的に病気が治る過程で一時的に現れる悪い症状のことを指すのですが、この悪い症状を乗り越えることで病気が治るとされています。

この好転反応が体にとって本当によい反応なのか、あるいは単なる健康を害する悪影響でしかないのか。

骨盤矯正の好転反応について詳しく解説します。

骨盤矯正における好転反応の事例

骨盤矯正をした際に起こる好転反応の事例としては、頭痛や頭が重いと感じること、めまいがすること、体の発熱、腰や体がだるかったり痛かったりすること、目がチカチカしたり充血すること。

その他にも多くの好転反応と呼ばれる悪い症状が出ることがあります。頭痛や体に熱が出たり、体がだるくなったりするのはよくあることのようです。

この悪い症状は一時的なもので、これさえ乗り越えれば体は健康になっていくのでしょうか。また、好転反応と言う名の悪い症状は放っておけば治るのでしょうか。

好転反応といえば東洋医学の方が有名です。恐らく東洋医学で使われている好転反応という言葉を、後から骨盤矯正の用語として当てはめたと考えるのが自然です。

骨盤矯正は整体師が体に施術することであり、東洋医学における按摩（マッサージ）にイメージが近いことからこの用語を当てはめたのでしょう。

さて、東洋医学の好転反応の症状としては、だるさや眠気、ほてりなどを感じる事例が多いです。その他の症状としては体の発熱や下痢などが現れることもあります。

按摩によって好転反応が出るしくみとして考えられているのが、慢性的に疲労していた筋肉がほぐれることによって、その部分にたまっていた老廃物が血液中に流れることです。

そうではなく、クイックマッサージなどで下手な人のマッサージを受けた場合には、筋繊維の断裂が起こってこれが好転反応の症状を引き起こす原因になることもあります。

按摩（マッサージ）の場合には、上手い人か下手な人かによって体に良い影響を与えることもあり、悪い影響を与えることもあるということです。

ところで、骨盤矯正を受けるうえで注意が必要な点が１つあります。

骨盤矯正は整体院やカイロプラクティック院では受けない方が無難です。なぜなら、整体院やカイロプラクティック院を開業する場合には何の国家資格も必要ないため、素人が自己流の未熟な技術で施術を行うことも多いからです。

また、骨盤矯正とは関係ないかもしれませんが、「頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法」は厚生労働省が禁止行為と明示しているため、この施術を受けてはなりません。

頭を抱えてあごの辺りを急に回転させる施術です。この施術を受けることで体に障害を残す結果となる可能性もゼロではないということです。

その他、カイロプラクティック療法によって四肢麻痺に至った例、即死例などもあるようです。

接骨院や整骨院は柔道整復師という国家資格を持った人が施術するため、上に書いた所で施術を受けるよりは安全なはずです。

少しここまでの話をまとめて結論を出してみます。

整体院やカイロプラクティック院で骨盤矯正を受けた場合に好転反応があった場合、それは好転反応ではなく未熟な技術の施術を受けたことによる単なる体への悪影響である可能性があるということです。

お金を出して通う整体院が必ずしも優れた技術を持っているわけではないのです。

もし骨盤矯正を受けた後にどうしても納得のいかない好転反応のような症状が出た場合、それ以上は危険なので施術を受けるのを直ちにやめた方がよいと言えます。