1日3食の置き換えダイエットがダメな理由は?

置き換えダイエットには1日に必要な栄養素の3分の1が含まれているので、1日3食を置き換えても一見問題ないように思えます。

でもプロテインダイエットなどの置き換え食品は、1日3食のうちの1~2食までを置き換える方法が一般的です。なぜ1日3食を置き換えるとダメなのでしょうか?

1日3食を置き換える場合に起こる問題を含め、なぜ置き換えダイエットは1日に2食までに制限するべきなのかを解説します。

置き換え食品には全ての栄養が含まれていない

置き換え食品にはたんぱく質やビタミン・ミネラルが1日必要摂取量の3分の1含まれている製品が多いですが、人間の体が必要とする栄養素はこれらに限りません。

まずビタミンとミネラルに関して、一般的に知られているビタミンB1やナイアシン、鉄分やカルシウムなどは置き換え食品で摂取できる場合が多いです。だけどビタミンやミネラルはこれらだけではありません。

例えばミネラルには鉄分やカルシウムなどの代表的なもの以外に、ヨウ素やモリブデンなど微量要素と呼ばれるものもあります。これらの微量要素のようなビタミンやミネラルが全て配合されているわけではないのです。

約5000種類あると言われるポリフェノールも体に必要な栄養素です。置き換え食品にはポリフェノールまで含まれている製品が少ないと思います。含まれていたとしても数種類に過ぎないでしょう。

さらに、私たちが今知っているビタミンやミネラルは、世の中に存在する全てのビタミンやミネラルだとは言えません。

私たちが知っているビタミン=科学者が今日までに発見したビタミンであり、科学者がまだ発見していないビタミンもまだ多く存在します。

ポリフェノールに関しても同じことが言えます。約5000種類のポリフェノールは科学者によって今日までに発見されたものにすぎないのです。

よって、仮に微量要素的なビタミンやミネラルも全て含まれる完璧な置き換え食品があったとしても、それは人間が必要とする全栄養素のほんの一部が含まれているにすぎない不完全な置き換え食品と言えるのです。

1日3食の置き換えでは痩せるペースが速すぎる

もし1日の3食とも置き換え食品にした場合、痩せるペースがあまりにも速すぎるためリバウンドする可能性がグンと上がります。

体重を落とすペースがあまりにも速いとリバウンドしやすくなるのです。1か月に何キロくらいのペースで痩せればリバウンドしにくいのかに関しては、こちらの記事「1か月に何キロ痩せればリバウンドしないの?」を参考にしてください。

置き換えダイエットも良い点や悪い点をよく理解してやれば効果的なダイエット方法と言えますが、間違った方法でやるとかえってダイエット前より太ったり健康を崩したりしてしまうのです。