食事ダイエットを成功させる2つの方法
食事ダイエットの成功には食事方法を科学的に考え、体のしくみから食欲を抑える方法を知ることから始まります。食事ダイエットに失敗する原因は、過剰な食欲を抑えきれずにカロリーの摂取量が過剰になってしまうことです。
食欲をうまく抑制させ、食事ダイエットを成功させる方法について解説します。
まずは、なぜ過剰な食欲が発生するのかという体のしくみから知る必要があります。食べることで食欲が満たされることを考えると、とにかく食べものを食べることが食欲を抑える唯一の方法だと考えがちです。
確かに食欲は食に対する欲求なので、食欲を抑えるには食べる必要があります。しかし何でもよいから食べ物を食べれば食欲がおさまるのかというと、それほど単純なことではありません。
食欲が発生するタイミングとは、実は脳がグリコーゲン(炭水化物)を欲求するタイミングと同じです。脳にとってグリコーゲンが不足した時に、脳が体に指令を発して食欲を発生させるのです。
あなたもご存じの通り三大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂肪にはカロリーがあります。食べものには炭水化物、たんぱく質、脂肪の他にも食物繊維やビタミン・ミネラル、ポリフェノールなど様々なものが含まれていますが、そのうちでカロリーとなるのは炭水化物とたんぱく質と脂肪の三大栄養素です。
そして、カロリーを過剰に摂取した場合には体脂肪として蓄えられます。これはダイエット知識の基礎なのであなたも十分に理解しているはずです。
三大栄養素のうちの炭水化物は過剰に摂取すると体脂肪として蓄えられます。脂肪も同様に体脂肪として蓄えられます。たんぱく質は筋肉合成の材料に使われるなどした後、余れば炭水化物や脂肪と同様に体脂肪として蓄えられます。
このように過剰摂取した三大栄養素は体脂肪として蓄えられるわけですが、脳が欲求するエネルギー源がグリコーゲン(炭水化物)だけである、という部分に食欲抑制のヒントがあります。
食欲を抑制させる1つ目の方法として、カロリー摂取における三大栄養素の摂取比率は炭水化物を多めにすることです。三大栄養素のどれでカロリーを摂取しても同じだけ太ります。しかし、脳が欲求する炭水化物の摂取比率を上げておけば、脳にエネルギーが満たされるので過剰な食欲が起こりにくくなるのです。
2つ目の食欲を抑制させる効果的な方法として、1回1回の食事でできるだけカロリーを過剰に摂取しすぎないことです。たとえ食欲抑制に効果的な炭水化物を摂取したとしても、過剰に摂取すると体脂肪として蓄えられます。しかし体脂肪は体内でグリコーゲンに再変換できないため、脳のエネルギー源にならないので食欲抑制に役立たないのです。
体脂肪をたっぷり蓄えて食べなくても生きられるはずの人でも、食欲が同じように発生するのは脳がグリコーゲンを常に必要とするからです。炭水化物からのカロリー摂取を1日で平均的に分散させるため、食事回数を3回以上にすることもダイエットには効果的な方法となります。