1日1食のダイエットは太る?

1日1食しか食事をしないダイエットは太るのでしょうか。1日3食食べると太るのが怖いから、1日1食のダイエットをやめられない人も多いと思います。1日1食と1日3食の違いについて解説します。

基本的には太る理由は摂取カロリーのオーバーなので、1日に消費するカロリー以上にカロリーを摂取すれば太ることになります。1日1食だけでもその1食で思う存分に食べていれば、摂取カロリーがオーバーする可能性があります。その場合は当然太ります。

1日1食ダイエットで体重が減って痩せていった場合、1日のトータルで考えて消費カロリーよりも少ない量しかカロリーを摂取していなかったことになります。

1日3食食べるダイエットよりも1日1食ダイエットの方が楽に痩せられる、と思う方もいらっしゃるでしょう。では、1日1食ダイエットの問題点をお話しします。

食事でご飯(炭水化物)を食べた時、体には糖質(グリコーゲンやグルコース)と脂肪の2つの形で蓄えられます。

ご飯(炭水化物)はまず肝臓や筋肉にグリコーゲンという形で蓄えられます。肝臓や筋肉がグリコーゲンで満たされてあふれてしまうと、残りは全て脂肪に変換されて蓄えられます。しかし、脂肪からグリコーゲンに変換されることはありません。

脂肪は無制限に蓄えられますが、グリコーゲンの蓄えには限りがあるというわけです。

肝臓が蓄えられるグリコーゲンの量は、エネルギー量にして300~400kcal程度です。満タンに蓄えられても約8時間くらいで空になります。また、強度の強い運動を続ければ1~2時間程度で空になるとも言われています。

問題は脳の唯一のエネルギー源がグリコーゲンであり、体脂肪をグリコーゲンに変換できないことです。脳のエネルギー源としては肝臓に蓄えられたグリコーゲンが供給されます。

○炭水化物(ご飯)⇒グリコーゲン
○炭水化物(ご飯)⇒体脂肪
×体脂肪⇒グリコーゲン

よって、食事から食事の間隔が24時間も空くと、肝臓のグリコーゲンが空になって脳にエネルギーが届かなくなります。そうなると、肝臓は筋肉のアミノ酸を分解してグルコース(グリコーゲンが分解されたもの)に変換して脳にエネルギーを供給するようになります。

こうして、1日1食ダイエットは筋肉量を減らしていくというわけです。