停滞期から確実に抜け出す2つの方法
確実に停滞期から抜け出す方法を解説します。停滞期の原因は、ダイエットをして体重を減らしたために体のホルモンバランスが崩れてしまったことです。
具体的にどのホルモンバランスが崩れたのかというと、食欲抑制ホルモンと食欲増進ホルモンのバランスです。
体重を減らせば体は減らした体重を元に戻そうとして食欲抑制ホルモンの分泌量を減らし、食欲増進ホルモンの分泌量を増やします。これが食べる量、さらには摂取カロリーを増やす結果へと導き、体重が減らない停滞期の期間が長引いてしまうわけです。
この停滞期から抜け出すための方法を以下に詳しく解説します。
停滞期の原因は摂取カロリーが増えたこと
自分は食べてないと思っていても、体重が減らない停滞期の原因はやはり摂取カロリーが増えてしまったことです。
食欲抑制ホルモンが減って食欲増進ホルモンが増えているわけですから、食べないように我慢すること自体がすごく難しいのです。
停滞期が起こる前に体重が減っていた理由は、1日総消費カロリーよりも1日総摂取カロリーの方が少なかったからです。
だけど、体重を減らして食欲増進ホルモンの分泌量が増えたために、1日総消費カロリーと1日総摂取カロリーが全く同じになっていることが現在体重が停滞している理由です。
この状態がさらに悪化した場合、さらに食べる量(摂取カロリー)が増えてリバウンドしてしまいます。
結局のところ停滞期の根本的な原因は食欲が増えてしまったことです。どれだけ自分では食べていないと思っていても、食べてしまっているから停滞期を抜け出せないわけです。
この食欲を抑えるなり、低カロリーでカサのある食品をたくさん食べて食欲を満たすなり、そういったことが停滞期を抜け出す確実な方法となります。
食欲を科学的に抑える方法
食欲は強い精神力で抑えつけるものだとばかり考えていては、食事制限に失敗してしまいます。食欲を科学的に抑えるという観点も必要なのです。
なぜ食欲を抑えられないのかというと、上で解説した通り食欲増進ホルモンの分泌量が増えているからです。そして食欲抑制ホルモンの分泌量が減っている状態です。
この食欲抑制ホルモンの分泌量を増やして食欲増進ホルモンに対抗することが、食欲を科学的に抑える方法となります。
たんぱく質の摂取量を増やすことが、食欲抑制ホルモンの分泌量を増やす具体的な方法です。
体内には複数の食欲抑制ホルモンがありますが、その1つがペプチドYYです。
たんぱく質を多く摂取することで、この食欲抑制ホルモンであるペプチドYYの体内における分泌量を増やすことができます。
ペプチドYYには、次のような食欲抑制効果があります。
・胃の内容物の排出速度を遅らせ、満腹感を助長することで食欲を抑制する。
・GLP-1(食欲抑制ホルモンの一種)と協調して食欲を抑制する。
カロリーが低くたんぱく質を多く含む食品を意識して食べるとよいでしょう。たんぱく質は肉や魚に多く含まれていますが、脂身を可能な限り取り除いた肉や魚を食べてください。
肉や魚の脂身は高カロリーです。食欲を減らす目的で食べるのに、高カロリーのものを食べてしまっては意味がないのです。
食べることで食欲を満たす
食べないことはストレスを生み、人間はずっと食べないまま我慢し続けられるものではありません。食べることで食欲を満たすという考え方も必要です。
もちろんカロリーが高い食品を食べれば摂取カロリーがオーバーしてしまいますので、低カロリーでカサがある食品をたくさん食べる視点が必要です。
カロリーが低くても食べたい気持ちを満たせるものは工夫次第でいくらでもあります。
例えば野菜の具をたっぷり入れたみそ汁です。ジャガイモなどデンプンを多く含むものは例外として、葉物野菜などはカロリーを無視できるほど低カロリーです。
ビタミン摂取を兼ねて小松菜をたっぷり入れる、ワカメやえのきをたくさん入れるなどすればお腹いっぱいになると思います。
お腹がすいたり間食したい気持ちになったら菓子パンなど高カロリーなものを食べず、このような低カロリーでカサがあるものをお腹いっぱい食べればストレスなくダイエットを続けられるはずです。