食事時間が空くと太りやすいって本当?
よく食事時間と太りやすさに関係があると言われることがあります。
食事と食事の時間が空きすぎると次の食事で食べたものの吸収率が上がるので、同じ摂取カロリーでも食事間隔が空きすぎた場合はカロリーの吸収率が上がった分だけ太るというものです。
このように食事時間を空けすぎると太りやすくなるので、3食をきちんと食べた方がよいと言われています。
食事の間隔の違いはカロリーの吸収率に影響するのでしょうか。この問いへの回答と、ダイエットに効果的な食事の間隔について解説します。
まず、食事間隔の違いが食べたもののカロリーの吸収率に影響を与えるかどうかですが、影響を与えることはありません。
前回の食事から次の食事まで6時間空いていた場合と24時間空いていた場合を比べても、どちらもカロリーの吸収率に違いはないということです。
摂取カロリーさえ同じであれば、寝る6時間前に夕食を取ろうと30分前に取ろうと体脂肪が付く量は全く同じだと考えてください。
では、食事と食事の時間がどれだけ空くかが全くダイエットに影響がないのかと言えば、そういうわけでもありません。
やはり食事間隔は空けすぎない方が太りにくい結果となります。
なぜ食事間隔を空けすぎると太りやすくなるのかというと、その方が食欲が増進して摂取カロリーが増えてしまうからです。
もちろん、摂取カロリーが同じならどちらが太りやすいというのはありません。だけど食事間隔を空けるほどやはり1日の合計として多めに食べてしまうものです。
なぜ食事から食事までの時間が空きすぎると食欲が増進するのかと言うと、食事間隔が空きすぎた時に一時的に脳へのエネルギー(ブドウ糖)供給量が足りなくなるからです。
人間の食欲というものは脳へのエネルギー供給量と密接な関係があり、脳へエネルギーが供給され続けている限りは食欲はそれほど大きくありません。
しかし、脳へのエネルギー供給がいったん途切れてしまうと、強烈な食欲を生み出してしまいます。このような強烈な食欲はドカ食いを呼び起こすこともあります。
あなたも1日食事を抜いていてその日初めて食事をする時など、「お腹がすきすぎて底なしに食べれるくらい!」と感じた経験があるはずです。
まさにそれが強烈な食欲です。次の食事までの時間が空きすぎるとその反動でたくさん食べてしまうものなのです。
よって、食事と食事の間の時間が空いたからといってカロリーの吸収率は変わりませんが、食欲が旺盛になることで結果的に太るということです。
ダイエットに効果的な食事の間隔については、食事と食事の時間は空けすぎないようにした方がよい、ということです。