食事制限せずに脚やせするのは可能？

脚やせはダイエットと異なるから食事制限が必要ない、という話を聞いたことがありませんか？

こういった説は、脚やせで重要なのはむくみを取ることであり、カリウムを多く含むフルーツなどを食べたり塩分を控えたりすれば、ダイエットせずに脚が細くなるというものです。

あとは、体を冷やさないようにすれば老廃物が排出されて脚が細くなる。または半身浴をしたりリンパマッサージをすれば脚が細くなるなど。

確かにこの説の一部には正解部分もあるでしょう。それは最初に書いたむくみを取る重要性についてです。体がむくんでいることで実際よりも太って見えるのは確かなことです。

でもむくみで太く見えるのは体全体のことです。むくみが原因で脚だけ太くなるわけではありません。

それでも、むくんでいるよりはそうでない方が体が細く見えるのは確かなので、普段の食生活で塩分を控えて体がむくまない努力をすることは必要です。

さて、食事制限せずに脚やせができるのか、についてですが、運動をして体脂肪を減らすことができれば脚やせは可能です。

逆に言うと運動をしない場合は食事制限をしなければ脚やせは不可能です。

脚を細くするために達成しなければならない条件は体脂肪を減らすことであって、むくみを解消することではありません。多少むくんでいたとして、そのむくみを解消できたとしても一時的な現象に過ぎません。

長期的な視点で考えれば、脚やせに対してむくみの要素は無視してもよいでしょう。なぜなら努力した分ほど細くなるという結果には結びつかないからです。

根本的に脚を細くするためには体脂肪を減らすことが必須であり、脚やせのためにむくみを取ろうなどとは考えないことです。

食事制限をして体脂肪を減らした分だけ、脚も細くなります。まずは食事制限で体脂肪を1キロ減らすことを目標にしていきましょう。

体脂肪が1キロ減れば脚の脂肪も一定割合減ってくれるので、間違いなく脚も細くなっています。

1キロの体脂肪を減らすためには、合計で7200kcalのカロリー制限をする必要があります。1か月で1キロの体脂肪を減らそうと思えば、1日当たり240kcalの摂取カロリーを減らせばよいのです。

もちろん運動をしてカロリーを消費することでも体脂肪は減っていきます。240kcalを消費する運動は速めのウォーキング（分速95～100m）だと77分（体重60キロの人の場合）なので、毎日この程度の運動をすれば1か月後には脚が細くなっているはずです。