セルライトの除去には肌質改善も重要

セルライトを除去する方法としては、マッサージなどより肌質の改善がより重要です。なぜ肌質改善が重要なのかと言うと、セルライトを引き起こす原因としては肌の老化現象に似た要素があるからです。

マッサージでセルライトをつぶすことはできない

「セルライトをつぶす」という表現は「マッサージで脂肪細胞をつぶす」という意味ではないようです。(マッサージでリンパの流れを改善すれば、セルライトの原因である老廃物や毒素を体外へ排出できるという意味のようです)

しかし、リンパマッサージでは体の構造的にリンパ液をほとんど流せないので、セルライトを除去することを目的としたマッサージはほとんど意味がないと言えます。

でも肌の構造を考えれば、セルライトと肌質にはかなりの関連性があります。

例えばセルライトの原因の元になる要素が脂肪組織にあったとしても、皮膚に弾力があれば脂肪組織の凹凸というマイナス要素をカバーすることができます。

逆に皮膚に弾力がなかった場合、脂肪組織にセルライトの元となる凹凸がなくても肌にしわやたるみが発生します。

こういった意味で、セルライトを除去したいならマッサージよりも肌質改善に精力をつぎ込むべきです。この考え方の転換により、セルライト対策がより現実的になります。

セルライトの原因って何?

セルライトの原因は肥満に伴う皮下脂肪組織の組織学的変化です。そもそも根本的な原因は肥満なので、肥満を改善することがセルライトの除去にかなり重要です。

また、肌がセルライト状になっている人は、肌の真皮層に変化がある(例えば真皮層が厚い、薄いなど)ことが観察されています。セルライトの原因は脂肪組織だけではなく、真皮層など肌に原因があるということです。

よって、セルライトを肌の老化現象の1つととらえれば、肌の老化を防ぐ対策、または肌を若返らせる対策が必要になってくるわけです。

肌の老化の原因は?

肌の老化には複数の原因があり、その1つが紫外線によるダメージです。肌にわずか数分間の紫外線を浴びることでもシミ、しわ、たるみの原因になると言われています。

紫外線を浴びやすい二の腕や首の周辺といった場所のセルライトが気になる場合、UVカットなどで肌を保護することも必要でしょう。

細胞の酸化も肌の老化の原因です。(紫外線が細胞を酸化させるから肌が老化するという意味では、UVカットも肌の細胞の抗酸化対策)

「活性酸素」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これが肌の細胞を酸化させます。呼吸をすることは酸素を体に取り入れることなので、もう呼吸をする時点で体が酸化する要素は整っています。

だからこそ、抗酸化作用を持つ栄養素が重要になってくるわけです。例えばビタミンCといったビタミン、あるいはポリフェノールなどの植物色素が抗酸化作用を持つ栄養素です。

また、加齢とともに肌のコラーゲンやエラスチンなど、肌に弾力をもたらす成分が減少します。そこで肌のコラーゲンやエラスチンの減少を食い止めなければなりません。

肌のコラーゲンやエラスチンを作る栄養素はたんぱく質なので、食事でたんぱく質の摂取量を増やすことでコラーゲンの再生を促すことができます。

また、ビタミンCもコラーゲンやエラスチンの再生に必要な栄養素です。