お腹の皮下脂肪は腹筋で減らすことができる?

腹筋でお腹の皮下脂肪を減らすことは可能でしょうか。一般的によく言われていることは、減らしたい部分の筋肉を使うことです。だからお腹の皮下脂肪を減らすためには腹筋をすればよい、とよく言われています。

しかし、実は腹筋をしてもお腹の皮下脂肪を減らすことはできません。お腹の皮下脂肪を減らすという目的の場合、腹筋をどれだけしても無意味だということです。

どれだけ…と言えば若干間違いになりますが、普通の精神力と体力の持ち主ではお腹の皮下脂肪を減らせるほど腹筋をやり続けることは不可能です。これも考慮に入れた場合、やはり腹筋だけでお腹の皮下脂肪を減らすことは不可能に近いと言えるでしょう。

腹筋ではお腹の皮下脂肪を減らせない理由を解説する前に、あなたが腹筋をしている場面を想像してみてください。いつも腹筋を何回しているでしょうか。腹筋をしてもせいぜい10数回程度、あるいは50回もすればよい方ではないでしょうか。

腹筋を10数回するのに必要な時間は1分とかかりません。連続でやれば20秒弱程度の運動時間ではないでしょうか。

ところで腹筋の消費カロリーは1時間当たり400kcal程度のものです。1分間で考えると7kcalくらいしか消費しないのです。

脂肪を減らすためにはカロリーの摂取量を減らすか、カロリーの消費量を増やさなければなりません。そして、1kgの脂肪を減らすには7200kcalの摂取を減らすか、消費する必要があります。

お腹の皮下脂肪を目立つほど減らすためには、最低でも1kgの脂肪は減らさなければならないでしょう。明らかにお腹の皮下脂肪が減ったと感じるためには、もっと多くの脂肪を減らす必要があります。

しかし腹筋を1分間して7kcalくらい消費しても脂肪は1gほどしか減りません。毎日30回程度の腹筋を1分間かけて1か月続けたとしても、脂肪は30gしか減らないのです。だから腹筋だけでお腹の皮下脂肪を減らすことは実質的に無理があると言えるでしょう。