ジョギングしても痩せない原因は？

1か月もジョギングを頑張っても全然痩せない場合の原因は何でしょうか。真剣に痩せたいから毎日30分もジョギングしているのに、体重が全く落ちてくれない・・・。

食事もきちんと減らしているし、食べているのも野菜や魚中心で高カロリーのものを食べているつもりもないし。間食も一切していないし。

やっぱりジョギングだけではダメで、プロテインやサプリなんかを飲まないと痩せないのでしょうか。

ジョギングしても痩せない原因について解説します。

30分のジョギングで減る体脂肪は26g

ジョギングはかなり汗をかくので、体脂肪がかなり減るような錯覚を持ってしまいがちです。だけど、例えば体重60キロの人が30分ジョギングをした場合に減る体脂肪の量は26gにすぎません。

体脂肪を１キロ減らすためには37.7日間ジョギングをする必要があります。１か月で１キロも体脂肪が減らないのです。１か月で減る体脂肪の量は786gです。

だけど、毎日30分のジョギングを1か月続けた人にとっては、自分ではかなり頑張ったつもりなので、体重が２、３キロは落ちて当然のような心境になると思います。

体重が落ちるということは、すなわち体脂肪が減るということです。体脂肪が１キロ減って初めて体重が１キロ落ちる可能性が生まれるのです。

だから、毎日30分のジョギングを1か月続けた場合、体重が0.78キロ落ちる可能性があると考えておきましょう。

もちろん体重を決定するのは体脂肪だけではありません。体脂肪以外で体重を決める主な原因は体の水分量と大腸にある便の重量です。

例えば便秘がひどい人なら１キロくらいの便が大腸にたまっている場合もあります。

もしジョギングを１か月やって0.78キロの体脂肪を減らしたとしても、便秘になって大腸に便が１キロ分残ってしまえば逆に0.22キロ体重は増えてしまうのです。

むくみも体重を増やす大きな原因になります。体脂肪は全然増えていないのに、むくみのせいで体重が１キロ増える場合だってあります。

また、女性は生理周期でむくみが発生したり引いたりを繰り返すこともあります。これは月経前症候群の症状の１つとしてむくみが発生したばあいのことです。

このように、ジョギングをしても体重が減らない２目の原因は体脂肪以外の要素で体重が変動することです。

もう１つの原因は運動で食欲が増えることによって食べてしまうことです。運動をした後はお腹がすくので、「これくらいいいか」と考えて食べてしまいがちです。

ジョギングで爽やかな汗をかいたので、水分補給のためにスポーツドリンクを飲もう。もしこれを実行した時点で、ジョギングのダイエット効果はゼロになっています。

体重60キロの人が30分ジョギングをした場合に消費するカロリーは189kcalですが、500mlのペットボトルに入ったスポーツドリンクのカロリーは通常200kcalくらいです。

たとえジョギングを30分してもスポーツドリンクを１本飲めば、ダイエット効果は逆にマイナス（逆に太る）になるのです。コンビニに入っておにぎり１個食べても同じです。コンビニのおにぎり１個のカロリーもだいたい180kcalくらいだからです。

以上のように、ひとことで体重が減らないと言ってもその原因は様々です。それぞれの原因に対処していく必要があります。