運動しても食事制限しても体重が落ちない理由は?

運動をしても体重が落ちない。もちろん食事制限もしてるけど・・・それでも全く体重が落ちてくれない。このような場合に考えられる原因は何でしょうか?

また、どのように対処すれば体重が落ちるようになるのでしょうか。

どうしても体重を落としたい人の場合、運動や食事制限を必死になって頑張っていることと思います。

例えば3日くらいサラダとお茶だけしか口にしなかったのに体重に全く変化がなかったとか、仕事でも体を十分に動かしてカロリーを消費しているはずなのに全く体重が落ちないなど。

このような、体重が落ちない原因と対処法について解説します。

なぜ運動をしても体重が落ちない?

どれだけ運動をしても体重が落ちないと悩んでいる場合、まずは運動にどれだけのダイエット効果があるのかを知っておく必要があります。

体重を1キロ落とすためには7200kcal消費する必要があります。要するに体重を1キロ落としたいと考えた場合、運動をして7200kcal消費すればよいわけです。

体重60キロの人が運動をした場合の消費カロリーを考えてみます。

まず、犬の散歩を15分間した場合の消費カロリーは約31kcalです。やや速めの速歩を30分すれば約88kcal消費します。ジョギングを30分した場合の消費カロリーは約189kcalです。

犬の散歩は運動と思ってやる人は少ないと思いますが、速歩やジョギングは少なくともダイエットを意識してやるはずです。

でも速歩やジョギングを30分くらいやっても消費カロリーはせいぜい100~200kcalにも及びません。これに対して体重を1キロ落とすためには7200kcal消費しなければならないのです。

速歩を41時間、またはジョギングを19時間してやっと体重が1キロ落ちる計算になります。

実際には運動をした直後は汗をかいて体の水分が一時的に失われるので、運動直後だけ一時的に体重が1、2キロくらい落ちている場合もあります。

だけどこれはあくまでも一時的なものです。長い目で見れば、やはり上に書いたくらいの運動時間が必要です。

運動は消費カロリーがそれほど多くないため、思ったほど体重が落ちないというわけです。

食事制限もしてるのになぜ痩せない?

例えば1日1食しか食べてないのに全然痩せない。これほどまでに食事制限をがんばっていても全然体重が落ちない原因は何なのでしょうか。

体に脂肪が付いたり減ったりするしくみには、科学的な観点から絶対の法則があります。そう、摂取カロリーと消費カロリーがその絶対的なしくみです。

どれだけ自分は食べていないと考えていても、必ずどこかで食べているから痩せないのです。自分では1日1食など厳しく食事制限できているつもりでも、自分の気が付かないところで食事制限に失敗しているのです。

これは間違いのない事実です。科学とはある行為に対して必ず同じ結果が出る性質のものなので、体重が減らない場合は食事制限に失敗している以外に理由がありません。

どうすれば体重を落とせる?

体重を確実に落とすためにはカロリーコントロールを成功させる必要があります。

まず、体重を大きく落とすためには運動よりも食事制限を重視した方がよいでしょう。なぜなら上に書いた通り運動の消費カロリーは少ないため、体重を大きく落とすには向いていません。

よって、体重を大きく落とすためには食事制限が主なダイエット方法となります。

しかし1日1食しか食事をしないような厳しい食事制限をしている場合、1日中食べ物のことばかり考えるようになっているはずです。

よく過去を振り返ってみればわかりますが、1日1食しか食事をしていないつもりでもどこかで必ず間食をしているはずです。

また、1日1食しか食べない場合はその1食でかなりカロリーを多く摂取しているはずです。間食をやめ、食事で摂取するカロリーも控えめにすれば必ず体重は落ちていきます。

そうは言っても、ストレスでどうしても何かを口に入れたくなると思います。

このような食事制限においてのストレスに対処するには、食べたいという欲求をきちんと満たしてあげることです。

ただし低カロリーでカサのあるもので食べたい欲求を満たすことです。

例えば食事では鍋料理の野菜食べ放題が最適です。野菜は低カロリーなので好きなだけ食べてもカロリーオーバーになることはほとんどありません。

間食の場合も生野菜をドレッシングなしで好きなだけ食べる、または野菜たっぷりのみそ汁を飲むなどが食べたい欲求を満たしながらカロリーもそれほど摂取せずにすむのでよいと思います。