運動後の食欲に対処する方法
運動をした後には食欲が増えてしまって、ついついご飯をたくさん食べてしまう・・・。
ダイエットのためにと思って運動を始めたまではよかったけど、このすごい食欲のせいで体重がいつまでたっても減らないまま。また、逆に太ってしまった。
この運動後の食欲にどう対処すればよいのかわからない、といった悩みはないでしょうか。
確かに運動をした後には食欲が増進してしまいがちです。せっかく運動をがんばって150kcal消費したはいいけど、運動のせいで食欲が増えたので消費した分以上のカロリーを摂取してしまった。こういったことはよくあることです。
この運動後の食欲に対処する方法を解説します。
なぜ運動した後に食欲が増加するの?
実は、運動後に食欲が増加する主な原因は、カロリーを消費したからではありません。
もし運動後の食欲増進の原因がカロリー消費だった場合、例えば50kcalしか消費していないのに300kcal余分に食べてしまう場合に説明がつかないからです。
運動後に食欲が増加する本当の原因は、運動という辛いことをした「見返り」を体が無意識に求めていることです。
そして、この「見返り」は生理的に必ずしも必要な性質のものではなく、精神的な状態(食べたい時にいつも我慢せずすぐ甘いものに手を出す食習慣など)が大きく関係する性質のものです。
だから、この運動後の食欲の増進は努力して我慢すれば我慢できる性質のものです。少なくとも消費した分以上に摂取するカロリー分に関してはそういえます。
例えばウォーキングで50kcalしか消費していないのに300kcalのアイスクリームを1本食べるような食習慣は、我慢すれば少なくとも50kcal以内の摂取にとどめることができるというわけです。
このすごい食欲にどう対処したらいい?
本当はないはずの食欲なので、これは工夫次第で対処できる食欲です。ではどのように対処するべきなのでしょうか。
その1つの方法として、運動後の食欲がすごい時にはカロリーが高いものを避け、できるだけカロリーが低いものをたくさん食べることです。
例えば運動後にお腹が減ったのでご飯を一杯余分に食べるのではなく、野菜たっぷりのみそ汁を一杯余分に食べて胃をふくらませることです。こうすれば摂取カロリーを抑えながら食欲を満たすことができます。
野菜がたっぷりの鍋料理などもカロリーを抑えつつ胃をふくらませられるのでオススメです。
実は運動には食欲を抑える効果がある
運動は必ずしも食欲を増進させるわけではなく、逆に食欲を抑える効果もあります。
例えばジョギングをした直後、しばらくの間はそんなに食べたいという気持ちが起こらなかった。このような経験をあなたも一度はしたことがあるはずです。
実は運動をすれば食欲抑制ホルモンが体内で分泌されるので、運動直後にはそれほど食べたい気持ちがわき起こらないものなのです。
このような運動直後に食欲が低下する現象は、行った運動の強度が強いほど強く現れます。
例えば軽く散歩する程度のウォーキングをしても食欲は低下しないかもしれません。逆にペースが速いジョギングをした直後には食欲が低下しているはずです。
夕食の1、2時間前のちょうど間食をしたいと思う頃に運動強度が比較的強めの運動を行えば、たぶん夕食までお腹がすかないので間食をしなくてもすむはずです。