確実に痩せるダイエット方法はある?

確実に痩せることができるダイエット方法をいくつか紹介してみます。あと2カ月くらいで最低でも5キロは体重を減らしたい場合には、どんなダイエットをしてどんなことに気を付けるべきなのでしょうか。

近々結婚式などのイベントがあって、どうしても1カ月以内に体重を落としておきたい。せめて2カ月以内に5キロは減らしておきたいような緊急時もあると思います。

ダイエットサプリやシェイクも試してみたし、ウォーキングやジョギングなど運動をしても全然痩せなかった。

そんな人のために、今までのダイエットでなぜ痩せなかったのかを含めて、2カ月で5キロ減を目標にした確実に痩せるダイエット方法を解説します。

なぜダイエットサプリで痩せなかったのか?

痩せる効果のあるダイエットサプリがほとんど存在しないからです。大手から有名でない会社のサプリを含めて、99%以上のダイエットサプリは効果がないものと考えた方がよいでしょう。

例えばアミノ酸やL-カルニチン、コエンザイムQ10などの脂肪燃焼系のダイエットサプリを考えた場合、飲むだけで脂肪が燃焼するわけがないから痩せなかったのです。

L-カルニチンについて例を挙げてみましょう。

ミトコンドリアという言葉を聞いたことがあると思います。ミトコンドリアは体の中でエネルギーを生み出す細胞内の小器官です。これがエネルギーを生み出すので体脂肪が燃焼されるわけです。

L-カルニチンはこのミトコンドリアに脂肪酸(体脂肪が分解されたもの)を運ぶ役割の一部を担っています。L-カルニチンは確かに脂肪の燃焼に関わっているのです。

また、体内のL-カルニチンの生産量は加齢とともに減ることがわかっているため、L-カルニチンを補えば体脂肪が燃焼しやすくなる、と論理を飛躍させて誕生したのが、L-カルニチンのダイエットサプリです。

しかし実際の効果はどうでしょう?

科学的な評価として考えた場合、これまでにL-カルニチンが人の肥満改善効果を示す報告は認められていません。また、動物においても体重減少や体脂肪を減らす効果に関して否定的な報告があります。

頭の中では脂肪が燃焼するだろうと計算して(?)生み出されたL-カルニチンのダイエットサプリですが、科学的に評価する機関が実際に臨床試験をしてみれば全く肥満改善効果がなかったのです。

ダイエットサプリは大なり小なり、L-カルニチンのようなものが大半です。その成分の一部の機能をクローズアップすることで、全体で考えれば痩せないものを痩せるように見せかけています。

99%のダイエットサプリに痩せる効果がないというのは上のような理由からです。

ダイエットシェイクで体重が落ちなかった原因は?

サプリとは違い、ダイエットシェイクは正しい方法で利用すれば確実に痩せます。なぜなら、ダイエットシェイクはサプリのような偽りの部分がないからです。

99%のサプリに効果がないと書いた理由は、効果がないものを効果があると宣伝することが多いからです。だけどダイエットシェイクの場合、本当の効果を書いています。

確かに1カ月で13キロ減も可能!と書いていれば誇大表現ですが、体重を落とせるという部分には偽りはありません。

ダイエットシェイクは1食あたり180kcalくらいの製品が多いと思います。

例えば運動をほとんどしない30~49歳、体重60キロの女性の場合、1日消費カロリーの目安は1950kcalくらいです。食事1食当たりだと650kcalくらいなので、これを180kcalのシェイクに置き換えれば470kcal(体脂肪では65g)のカロリーを制限できるのです。

1日1食をダイエットシェイクに置き換えると想定すれば、15~16日ごとに1キロの体脂肪が減っていく計算になります。これはダイエットシェイクの確実なダイエット効果です。

運動で痩せなかった理由は?

運動の消費カロリーが思っているほど多くないから痩せなかったのです。

例えば体重60キロの人が15分ジョギングをした場合、消費カロリーは78.7kcal(体脂肪では10.9g)くらいです。これを30日間毎日続けても落ちる体脂肪は328gくらいのものです。

体重計では0.3kg減ったに過ぎないので、デジタル計ではなく針で示す体重計なら変化があったかどうか目で確認してもわからないレベルです。

また、運動をした時にはお腹がすいてカロリーを摂取したくなってしまうものです。15分のジョギングで78.7kcalしか消費していないのに、500mlペットボトルのスポーツドリンクで200kcal摂取していれば逆に太ります。

確実なダイエット方法って何?

まず、確実に体重を落としていきたいなら食事制限は外せません。上に書いた通り運動の消費カロリーは想像以上に少ないので、食事制限でカロリー制限をする必要があるのです。

運動ならジョギングを15分もしてやっと78.7kcal消費できるに過ぎませんが、食事制限ならご飯を53gほど減らせば同じだけのカロリーを制限できます。

だから、確実なダイエット方法は食事制限だと言えます。

簡単に食事制限が痩せると言っても、食べたい気持ちを抑えるのが難しいと思います。そこで、食欲を抑制する方法(満足させる方法)を考える必要があります。

食欲抑制に役立つ方法

食欲を抑制する方法の1つとしては、たんぱく質を多めに摂取することが挙げられます。例えばカロリーが低めの肉や魚をたくさん食べてたんぱく質を摂取するのです。

「世界的な肥満の拡大の原因は食事バランスにおけるたんぱく質の不足にある。」と主張する研究者もいます。それほど、太っている人にたんぱく質不足が多いということです。

たんぱく質を摂取すると、体内の食欲抑制ホルモンの1種であるペプチドYYが分泌されます。また、肉や魚のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のヒスチジンにも同様に食欲抑制効果があります。

別の方法としては、食べたくなったら低カロリーな食品をたくさん食べることです。

例えばキャベツダイエットの場合、お腹がすいた時にはドレッシングなど高カロリーなものをかけずに、キャベツを好きなだけ食べることで食欲が満たされるはずです。

ご飯を少し減らす代わりに、ところてんに二杯酢や三杯酢をかけたものを食べれば、食べたいという欲求を満たしながらカロリーを制限できます。

もう1つだけ食欲抑制に役立つ方法を書いておくと、睡眠時間を毎日8時間程度は取ることです。睡眠時間が短いほど食べて太る傾向にあります。

運動は全く必要ないのか?

体重を減らす効果が高いのが食事制限ですが、もちろん運動も併用した方がよいのは当然のことです。運動は消費カロリーが少ないとはいえ、1カ月単位で考えれば毎日の積み重ねで大きく体脂肪を減らしていけます。

また、運動は体脂肪を減らすというより、体の引き締め効果が大きいです。逆に言うと食事制限では体重が減っても引き締め効果はまだ足りませんが、ダイエットに運動を併用することで引き締め効果が完全なものになります。

運動のストレス解消効果も見逃せません。ストレスは過食を誘発しますが、運動で汗をかいてストレスを発散すればその可能性も減らせます。