顔のマッサージでは小顔になれない

小顔になるために顔にマッサージをしても効果がないと言えそうです。小顔になりたい人がまっ先に試すのがマッサージだと思います。顔が大きい原因がむくみのせいであることから、顔に対するマッサージでむくみを解消させようの思い込みです。

しかし、病気を患っていない人だという前提条件がありますが、顔が大きい原因でむくみが占める割合はほとんどないと言えます。なぜなら、顔はむくみが非常に発生しにくい部分だからです。

もちろん、一時的な顔のむくみはどんな人でも発生し得ます。例えば前日の疲れが残っている場合だと、顔がむくんでしまうこともあるでしょう。しかし、顔のむくみは朝起きてからしばらくするとなくなっていることがほとんどです。

なぜ顔はむくみが発生しにくい部分であるかと言うと、体の中で上に位置するからです。逆に足がむくみやすいのは、体の中で下に位置するからです。上半身の一部である顔はむくみにくいし、下半身の一部である足はむくみやすいのです。

むくみが発生する原因の1つとして、リンパ液が滞ることが挙げられます。リンパ液がリンパ管を通って全身を流れた後、ちょうど心臓くらいに位置する場所で静脈へと回収されます。全てのリンパ液が静脈に回収されればリンパ液が滞ってないということなので、むくみの原因がなくなることは理解できると思います。

リンパ液がリンパ管の中を流れるとき、心臓のポンプ機能のように液体を強制的に押し出して流すようなしくみが備わっていません。そのため、リンパ液の流れは重力に影響されやすいです。

足のリンパ液は重力の抵抗があるため滞りやすいのに対して、顔のリンパ液は顔から重力によって下へ流されやすいので、顔にはリンパ液が滞りにくいのです。朝目覚めた直後に顔がむくむ原因は、体を横にしていたためです。起きて活動を始めてしばらくするとむくみが引くのは、顔の位置が高くなったからです。

小顔マッサージの目的は顔のリンパ液の滞りを解消させることなので、元々滞ってない顔のリンパ液を流そうとするのは無意味だということです。これが顔のマッサージでは小顔になれない最大の理由です。