酢はなぜダイエットに効果がある?

酢のダイエット効果について解説します。また、酢のダイエット効果を最大限に引き出す摂取方法と、ダイエット効果をあまり引き出せない摂取方法の違いについても解説します。

酢を飲むと疲労が回復するなどと言われることもありますが、酢にダイエット効果があることはミツカンによる臨床試験で確認されたようです。酢を毎日15ml摂取した人は、12週間で平均1.17㎏の体重が減少したそうです。また、同時に内臓脂肪の量も減少したそうです。

では、なぜ酢を飲むと体重が減少したのでしょうか。その理由は酢に含まれるクエン酸がダイエット効果を持つからだと推測されています。

体がエネルギーを引き出すためにクエン酸サイクルを繰り返しています。クエン酸サイクルを簡単に言ってしまえば、エネルギー源であるATPやNADHなどを作り出すためにクエン酸の分解と結合を繰り返すことです。

クエン酸が分解されてエネルギー源であるATPやNADHが作られ、分解されたクエン酸の一部が他の成分と結びついてまたクエン酸へと結合され…、といったことを繰り返しているのです。

酢を飲むことで直接クエン酸を補ってしまえば、クエン酸サイクルを一部短縮できます。これによりエネルギーが作りやすくなるわけです。

しかし、あくまでもエネルギーが作られやすい状況になるだけであって、酢を飲んだからと言って勝手にエネルギーの消費量が増えるわけではありません。酢を飲んだ後に運動をしてエネルギーを消費しなければ無意味になるということです

ここが酢のダイエット効果を引き出すポイントです。痩せようと思ってただ毎日酢を飲んでいても全くダイエット効果はありません。酢を飲んでから運動を行わなければダイエット効果は引き出せないのです。

酢を飲んだ後はエネルギーが作られやすくなるため、普段よりも運動が疲れにくくなるなど運動能力がアップします。その結果として運動量が増えるからエネルギーが多く消費されるというわけです。