酵素ダイエットは効果なし…では、なぜ売れてる?
酵素ダイエットには効果がないという内容を目にすることが多いのではないでしょうか。では、酵素ドリンクがこれほどまでに売れている理由とは何なのか?
酵素ドリンクは実際のところ、飲めば痩せます。しかし、酵素ダイエットに効果がないことも事実です。矛盾するような書き方ですが、酵素ドリンクや酵素ダイエットのこのような矛盾した性質について解説していきます。
まず、市販されている酵素ドリンクには酵素が入っていません。酵素ドリンクは食品衛生法上では「清涼飲料水」になり、法律で義務付けられている加熱殺菌処理を行うことで熱に弱い酵素は「非活性」になるからです。
酵素が入っていない酵素ドリンクには当然、酵素の効果として宣伝されるダイエット効果や健康効果はありません。
しかし、酵素ドリンクを飲めば痩せることも事実です。酵素ドリンクのダイエット効果は置き換えダイエットによってもたらされます。酵素断食という言葉の通り、酵素ドリンクの飲み方は酵素ドリンクを使って断食を行うことです。
例えば3日間の酵素断食なら、3日間ほとんど何も口にせず、酵素ドリンクだけを飲みます。そうすると3日間の摂取カロリーが酵素ドリンクのカロリーだけになるため、摂取カロリーを制限することができるわけです。
以上に解説した通り市販の酵素ドリンクには酵素は含まれていませんが、だからと言って健康効果が全くないわけではありません。
酵素ドリンクは野菜や果物を醗酵させて製造するため、発酵食品の一種です。いわば野菜や果物の発酵食品なのです。納豆など発酵食品の健康効果が注目されていることはあなたもご存じだと思います。
健康のために野菜ジュースを飲むこともあると思いますが、これに発酵食品の健康効果がプラスされたのが酵素ドリンクというわけです。
このような特徴を持つ酵素ドリンクの具体的な効果については、野菜や果物に含まれる栄養を補えること、発酵食品に特有の整腸作用を持つことです。
最後に酵素ドリンクの欠点を言うと、製造過程で砂糖などを加えるためカロリーが高めになってしまうことです。酵素ドリンクの効果と欠点を考えた上で上手に活用しましょう。