ジョギングのダイエット効果は筋トレより高い?

ジョギングと筋トレではダイエット効果が高いのはどちらでしょうか。ダイエットを成功させるには筋トレをして基礎代謝を上げるのが一番とよく言われますが、それでは基礎代謝を上げにくいジョギングはダイエット効果が低いのでしょうか?

ジョギングは基礎代謝が上がりにくいイメージがありますが、そのようなことはありません。基礎代謝は筋トレで増やす筋肉の量で決まると思われがちですが、基礎代謝とは筋肉と臓器が消費するカロリーのことを言います。

参考までに基礎代謝全体の筋肉や臓器別の消費カロリーの内訳を書いておくと、心臓(7%)、肝臓(26%)、腎臓(11%)、脳(19%)、骨格筋(18%)神経その他(19%)のようになっています。

要するに基礎代謝に占める筋肉の割合は18%にすぎず、筋トレをして筋肉量を増やしたからといって基礎代謝がかなり増えるというわけではないのです。筋肉1㎏の1日当たりの消費カロリーは13kcalです。筋肉を1㎏増やそうとすればかなりの努力が必要です。努力したからと言って簡単に筋肉が1㎏増えるほど甘くはありません。

話をジョギングに戻すと、ジョギングをしても基礎代謝は上がります。ジョギングをすれば心臓も鍛えられるし、もちろん全身運動なので骨格筋も幅広く使います。体中のあらゆる臓器や神経伝達まで、ありとあらゆる代謝が体内で行われます。

しばらく運動をしてなくてジョギングを開始したばかりの時、ジョギングをするのがとても辛かったはずです。しかし、ジョギングをする日数を積み重ねるごとに体が鍛えられて、少しずつ長く走れるようになっているはずです。

このような現象は筋肉の発達(筋肉量の増加)も当然理由の1つであるし、体のあらゆる臓器の機能が向上したことも理由に含まれます。ということは…、筋肉や臓器の重量増加、機能向上によって基礎代謝が増えたことを意味します。

また、筋トレは時間当たりの消費カロリーが大きいとはいえ、かなりきつい運動なので連続で30分も続けてられません。筋トレは休み休み行うので消費カロリーが少ないということです。

ジョギングは30分継続することも可能な運動です。時間当たりの消費カロリーは筋トレよりも少ないけれど、連続で運動を続けられるので消費カロリーは大きいです。

以上に解説した通り、ジョギングのダイエット効果は筋トレよりも高いです。