ロングブレスダイエットの効果は…50日でウエスト-11㎝は本当?
ロングブレスダイエットは本当に効果があるのでしょうか。50日間でウエストが-11㎝細くなり、くびれができると言います。また、ロングブレスダイエットをすれば腹筋も短期間で割れるようです。
体のしくみからロングブレスダイエットの効果を検証します。
ロングブレスダイエットと言えばテレビの公開ダイエットで森公美子が痩せたダイエット方法だということですが、番組放送から1か月で森公美子本人がロングブレスダイエットの効果を否定しています。
本人いわく、「呼吸で痩せたらノーベル賞だよね…」とのことです。ブログではロングブレスダイエットとともに他のダイエットも併用して痩せたようです。
ロングブレスダイエットとは、呼吸法(深呼吸のようなもの)を基本としてインナーマッスルを鍛えることで体を引き締めるダイエット方法です。ロングブレスダイエットの呼吸法とは、3秒かけて鼻から息を吸って7秒かけて口から吐き出すようなものです。
この呼吸法を行いながら、胸や腕、お腹、お尻、太ももなど体全体に力を入れます。これを6セットで合計1分間行います。
ロングブレスダイエットで痩せる原理として解説されている内容は、
1.インナーマッスルが鍛えられる。
2.横隔膜の収縮で静脈、動脈の血流が増加し、基礎代謝が上がる。
3.体が温まることで基礎代謝が上がる。
基礎代謝が上がることで消費カロリーが増えて痩せる、ということのようです。
まず、ロングブレスダイエットの運動としての消費カロリーですが、動作も緩やかなうえに運動時間も1分間なので消費カロリーはないに等しいです。ロングブレスダイエットによる純粋な消費カロリーによるダイエット効果はほとんどないでしょう。
また、筋肉が1キロ増えた場合には基礎代謝が1日当たり13kcal増えると言われていますが、1分間のロングブレスダイエットを1年間続けても筋肉はほとんど増えないと思われます。
血流の増加で基礎代謝が上がる…、体が温まることで基礎代謝が上がる…、というのは体のしくみから考えた痩せる原理の解説としては少々強引すぎるようには思います。
ウエストのくびれに関しても、ウエストの脂肪が減らなければウエストにくびれは生まれません。ロングブレスダイエットのわずかな消費カロリーで脂肪が減るとは思えず、結論として、ロングブレスダイエットだけで痩せるのは難しいと思われます。